【レビューNo.1835】BRUCE (XIAOYU) LIU – final round (18th Chopin Competition, Warsaw)
評価★★★★
2021年のショパンコンクールは我らが反田恭平が惜しくも2位(二大会連続ファイナリストの小林愛実が4位)の結果で終わった。
反田氏自身は終了直後から感謝と満足の旨のコメントを表明していたが、応援していたこちらとしては悔しくて悔しくて、今日まで優勝者の演奏を聴く気が起きなかった。
ようやくこちらを拝聴したが、完璧な演奏で優勝に値する内容と脱帽した。
今回、準地元であった反田氏はやや知情意のバランスが情に傾きすぎたか。私は、そういう彼の演奏が好きなのだが。まあ、音楽はコンクールのためだけに存在しているわけでは無いから、気に病むことは無いのだが。決勝での反田氏の複数回認められたミスタッチ無かりせば、結果はどうだったろうか?このモヤモヤをこれからも抱えながら、ひとりのファンとして彼の成長を見つめていきたい。