PIMCO:米財務長官とFRB議長の努力に「A」、成果に「B」判定
PIMCO:米財務長官とFRB議長の努力に「A」、成果に「B」判定 やや長文のエラリアンの発言が報道されたので、敬意を表して全文引用させていただこう。 (以下引用、強調は引用者) 7月10日(ブルームバーグ):債券ファンド大手の米 パシフィッ ク・インベストメント・マネジメント (PIMCO)の モハメド・エ ルエリアン 最高経営責任者(CEO)は、信用市場の復活を目指す ガ イトナー 米財務長官と バーナンキ 米連邦準備制度理事会(FRB)議 長の努力に「A」の判定を与えた。 一方で、成果についての成績は「B」。同CEOはカリフォルニア 州ニューポートビーチのPIMCOの本社でインタビューに答え、対 策を「正しく実践するのは非常に難しいからだ」とB判定の理由を説 明。ガイトナー長官とバーナンキ議長は「創意工夫に富み大胆で、リ スクを恐れなかったが、結果は『B』だ」と語った。 FRBはターム物資産担保証券ローン制度(TALF)など与信 促進につながるプログラムを導入。財務省も官民投資プログラム(P PIP)で金融機関の不良資産処理に乗り出す。 エルエリアンCEOは「今は政策を実験する時期だ。見たことの ない状況だからだ」と述べ、当局者が直面する困難を悪天候に遭遇し たパイロットが飛行機をコントロールしようとする苦労に例える。 「われわれは、パイロットが操縦法を心得ていると考えている」 が、「コックピットのドアが開いていたら、計器に見たこともない数字 が表れるのを見てパイロットが機器をたたいているところが見えるか もしれない」と語った。 同氏は、昨年9月の米リーマン・ブラザーズ・ホールディングス 破たんが金融市場に「心臓まひ」を起こさせ、信用危機を加速させた と振り返り、その週には銀行システム崩壊を恐れ、現金自動預払機で 出せるだけの現金を引き出すように妻に頼んだと打ち明けた。 現在については「金融システムはあるべき姿に戻ってはいないも のの、正常化した」とした上で、「経済危機はまだしばらく続くだろ う」との見解を示した。 (引用終わり)