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6月 23, 2018の投稿を表示しています

【レビューNo.1668】シューベルト:交響曲第8番「未完成」、ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」

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評価★★★ 世が世ならばカラヤンではなくチェリビダッケがベルリン・フィル首席指揮者だったかも知れないと聞いたことがある。しかし、御本人は大の録音嫌いだったそうでチェリビダッケ指揮の音源にあまりお目にかかったことがない。今頃になってこんな盤が出てくるところに、人気の根強さは感じるが。 予想通りのスローテンポ。特に「新世界」はバーンスタイン・イスラエル・フィル盤をも凌ぐような重いテンポだ。かといって、どこかキリッと締まったところを感じるのが不思議。好みは分かれるだろうが、往年の名指揮者であることは間違いないので、一度聴いておいても損は無いだろう。

【レビューNo.1667】「産業革命以前」の未来へ

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評価★★★★ 毎度の野口節炸裂。以前の「 ローマ帝国本 」と内容がダブってる感も無いではないが、本書はどちらかといえばテック側( IT , AI ,ブロックチェーン)に話題を振っている。中でも、終章近くの中国の IT 事情は SNS などで洩れ聞くことも多いが、その質、量ともに日本は無論のこともはや米国も置き去りにしようかという状況の様だ(政治体制からして無問題で楽観的な判断を著者はしてないが)。 東アジアでこのまま日本は朽ち果てて行くしかないのだろうか。