【レビューNo.1668】シューベルト:交響曲第8番「未完成」、ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」
評価★★★ 世が世ならばカラヤンではなくチェリビダッケがベルリン・フィル首席指揮者だったかも知れないと聞いたことがある。しかし、御本人は大の録音嫌いだったそうでチェリビダッケ指揮の音源にあまりお目にかかったことがない。今頃になってこんな盤が出てくるところに、人気の根強さは感じるが。 予想通りのスローテンポ。特に「新世界」はバーンスタイン・イスラエル・フィル盤をも凌ぐような重いテンポだ。かといって、どこかキリッと締まったところを感じるのが不思議。好みは分かれるだろうが、往年の名指揮者であることは間違いないので、一度聴いておいても損は無いだろう。