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7月 8, 2018の投稿を表示しています

【レビューNo.1673】はじめての人にもわかる金融商品の解剖図鑑

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評価★★★★ 仕事関係の情報収集先として、少し前から 著者のTwitterアカウント をフォローしていたのだが、投信信託、生命保険、iDeCo、先物、オプション、はては住宅ローンや不動産投資に至るまで投資についての税務面も含めたメリット・デメリットをわかりやすく解説した好著(ただしややしつこい)。特に、今まであまり語られることのなかったiDeCoのデメリット(著者は裏バージョンと呼ぶ)については、私も頭では理解していたつもりだったが、かなり誤解していたようだ。 本書に書いてあるような金融商品(だけではないのだが、本書に書かれているのは)に投資行為を開始する前には、必ず本書に書かれてあることは熟知していないといけないだろう。実際にはそういう人は、ほとんどいないのだろうが。

【レビューNo.1672】朝日ぎらい

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評価★★★ ファンである橘玲氏の近著なので題名に怪訝な気持ちになりつつ手に取ったが、最後まで何を誰に対して言いたかったのか、さっぱりわからなかった。まあ、この自由度の高さが橘さんのいいところなんだろうから、あっちふらふらこっちふらふら(実際今はサッカーワールドカップ観戦のためにロシア現地に滞在中の様だが)しながら、また面白いものを書いていただけるのだろう。

【レビューNo.1671】さらば、GG資本主義

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評価★★★ 本書にも記されているように今をときめく著者が社長を務めるレオス・キャピタルワークス社も、かつてリーマンショックの余波で破綻の淵に晒されている。当時同社についての暗澹となるような記事がブルームバーグに出て、心配になった私は Twitter の DM でご本人に「大丈夫ですか?」とお尋ねしたことがある。その時のご返事がどんな内容だったか、今となっては定かに覚えてないが、そんな苦労の時を経ていまや運用業界の「虎」となったのが著者なのだろう。一方、評者は「辞めない勇気(沼田 #hagetaka )」を発揮して今日に至るのだが、その差は天文学的に開いてしまった。 ここに書かれてあることは、この 10 年近く著者の発言を暖かく見守ってきた評者にとっては既知の内容がほぼ大半だったように思うが、どこかこの 10 年を振り返るような味わい深いものを感じながら読ませて頂いた。

【レビューNo.1670】逃げられない世代

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評価★★★ ネットでよくお見かけする元中堅?官僚による近未来日本への警告書といったところか。非常に軽いタッチで書かれているのであっという間に読めてしまうが、面白かったのは日銀の出口戦略のところ。著者は 2040 年までかかると予想している。ただでさえマイナス金利で疲弊している商業銀行業界が、そこまで保つのか?個人的には心配な気がするのだが。