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「人類は全員」米国債の空売りを-ブラック・スワン著者

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久々に タレブがブルームバーグのインタビューに応じた ようなので、ご紹介。 (以下全文引用) 「人類は全員」米国債の空売りを- ブラック・スワン 著者(Update1) 記事を印刷する 2月4日(ブルームバーグ):2007年に出版されベストセラーとなった経済書「ブラック・スワン」の著者、ナシーム・タレブ氏は、「人類は全員」米国債を空売りすべきだと発言した。米連邦準備制度理事会(FRB)とオバマ政権の政策が理由。   同氏はモスクワでの会議で、米国債の空売りに「深い思考はいらない。人類は全員、この取引をすべきだ」と語った。バーナンキFRB議長とサマーズ米国家経済会議(NEC)委員長が同職にある限り、投資家は年限が長めの米国債の利回り上昇(価格は下落)に賭けるべきだと述べた。具体的な政策には言及しなかった。   タレブ氏はブルームバーグテレビジョンのインタビューに応じ、「赤字というのは子供の手に持たせたダイナマイトのようなものだ。あっという間に手に負えなくなる」と指摘。「米国の問題は、依然として非常に高水準の負債が政府債務に転換され続けていることだ」と解説した。「今年は昨年よりさらに悪い状況になった。米国でも欧州でも、雇用者数は減少し債務は増えている」と語った。   金融危機を受けた質への逃避で米国債相場は2008年に14%上昇。バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチによれば、昨年は3.7%下落し、今年これまでは1.17%高。4日はギリシャやポルトガル、スペインなど欧州の財政赤字への懸念を背景に、米国債相場は値上がりした。 タレブ氏は「民主主義の下で財政規律を順守するのは難しいものだ」と論評。「われわれは深刻な問題に直面することになるだろう」と付け加えた。