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2月 21, 2016の投稿を表示しています

【レビューNo.1391】幸せがずっと続く12の行動習慣

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評価★★★ 昨年読んだ本の中では個人的に最も感銘を受けた本であり LINE の田端信太郎氏も激賞する「データの見えざる手」 の書中に、同書の著者が本書の著者であるリュボミアスキー氏とタグを組んで研究をしていたことが記されている。当然本書についても触れられていたので早いうちに読んでみたいと思っていたが人気の書らしく、ようやく予約順が回ってきた。 評者は知らなかったが、ポジティブ心理学というものがあるらしく、要はそれについて書かれているのだ、と思えば間違いないだろう(ポジティブ心理学についてはリンク先で概略を知ることができる)。「 データの見えざる手 」にも書いてあったが、幸福の要因として 50 %は遺伝、 40% が意図的な行動、 10% が環境とする考え方であり、要はあなたが金持ちだとしても幸せになるかどうかなど 10% の要因としかならないという話なのだ。最近起きた清原元選手の不幸な事件を見ていると、わかりやすいことだろう。 ただ、本書はそれへの対処法がややまどろっこしい。ここは「 データの見えざる手 」チームの健闘とビッグデータ解析による新時代の心理学の成果を期待したい。

【レビューNo.1390】スター・ウォーズ/フォースの覚醒

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評価★★★★ 最終 7 話以降の制作が危ぶまれていたスターウオーズだが、 ディズニーによる買収 で、今後 9 作目までは無論、それ以降も継続が噂されている様だ。先頃、 8 話の撮影が早くもクランクイン したという遅まきながらのタイミングではあるが、ようやく劇場で拝見( 2D 字幕)。 作家の橘玲氏は本作を評して「 40 年目の同窓会」とややネガティヴな 感想を語っていたが、評者はその言葉をいい意味で捉えたい。若い観客の方には申し訳ないが、評者の様に第 1 作を子供の頃から見てスターウオーズに馴染んできた者にとっては、ハンソロやレイア姫の老けぶりは、自らにも忍び寄る加齢とも相まって、なんとも言えない深い味わいを生むのだと思う。 前作までは、「 Force の暗黒面は強い」という路線だったが、今作は「 Force の暗黒面は弱い」という路線に変わっているのも興味深い。 ジョージルーカスがオフレコで酷評 したと伝わったが、そのあたりの描き方のことではないかと勘ぐっている。 ただ、今回は制作に力が入っていたのか、尺がちと長く感じた。ラストのルークと対峙するシーンは、次回作の冒頭が適切だったのでは無いだろうか。 いずれにしても、次回作を楽しみにして待ちたいと思う。