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3月 14, 2017の投稿を表示しています

【レビューNo.1496】はしれ ディーゼルきかんしゃデーデ

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評価★★★★ 大震災の際に、磐越西線を経由して油送貨物列車が設定されていたことは鉄分多めの端くれとして知ってはいたが、そのことが絵本になっていたとは知らなかった。 ちょうど震災から6年ということもあってか、Amazonの絵本分野のランキング1位になっているようである。 もはや老兵の域(実際当時牽引した機は現在では既に廃車解体となったようである)にあったDD51に非電化区間油送貨物列車牽引の重要な任務の出番が回ってくる。そして、途中の積雪等による空転停止事象発生とDE10による救援含めドラマチックな一番列車到着までの道のりを子供にもわかりやすいように伝えている(なお、 YouTubeには、空転停止発生時の動画等もアップ されているようだ)。

【レビューNo.1495】ウルトラセブン Soundtrack

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評価★★★ 今年はウルトラセブン放映から50周年の記念すべき年のようで、現在MXテレビではあるが細々と地上波で毎週再放送も放映されており、 主人公モロボシ・ダンを演じた森次晃嗣氏の関連のFacebook を見るといまだにファンミーティングなども行われているようであり、多くの昔ちびっ子いまおじ(ryの方の支持は強いようだ。無論、評者もそのひとりだがw 本盤は遡ること約10年前のウルトラマン放映40年の際に企画された一連シリーズの一つのようだが、放映の際に用いられた音楽が数多くこの様な形で比較的クリアなサウンドで残されているのは嬉しい。実は子供の頃、主題歌のレコードをドーナツ盤で買ってもらい、それこそ擦り切れるくらい聞いていたのを思い出した。

【レビューNo.1494】鉄道が変えた社寺参詣

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評価 ★★★ 作家の板谷敏彦氏が紹介 されていたので手に取ってみた。よく、初詣は鉄道会社の営業戦略の賜物であり、その様な伝統はそもそもないという都市伝説めいた話が【鉄分】多目の人たちの間などで交わされているが、本書は東大大学院の学術研究員が歴史家として大真面目にそういったテーマのことを資料に基づき検証しており、ただの鉄道マニアが道楽で書いた様な本とはいささか趣が違う。さすがは氏が紹介する本だけのことはある。 個人的には川崎大師のあたりの話が興味深い。現在の 京急大師線 こそが、この様な社寺参詣と鉄道の専用線敷設という点ではまさに端緒に当たるものであり、なおかつ同線はなんと東京(首都圏)史上初の電気鉄道だったのだ。無論、京急自体も大師線が発祥の源流でありついには東京と三浦半島を結ぶ大私鉄にまで至ったと思うと感慨深い。電車に乗ることが非日常だったのんびりとした昔話の時代だが、その中であっても官鉄(後の国鉄)と民鉄との激しい価格やサービス競争が起きているのは面白い。そう言えば川崎大師も京急大師線も一度も行ったことが無かったが、本書を読むと訪問してみたくなってきた。遅まきながら、初詣に行くか w