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2月 3, 2014の投稿を表示しています

【レビュー№1228】ヤング田中K一

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評価★★★★ Twitterのごく初期から この方の投稿 がRTされてきて、ずーっとシモネッタばかりやっているので、いったいこの人はどういう人なんだろうか?と長いこと思っていた。 サラリーマン兼業漫画家をされていることを知ったのは実はごく最近のことだった。 著者はサラリーマン時代に何度か転職をしているのだが、本書は最初の勤務先であった大手玩具メーカー営業職勤務時代のことを主に振り返った自叙伝的コミックである。 年代が年代だけに、その職場の様子のハチャメチャなことがこれまた面白い。 だが、 成毛眞さんの「大人げない大人になれ」 ではないが、過日の日本の会社というのは大同小異このようなアニマルスピリット(という表現にしておこうw)にあふれていたのは事実であり、それがいいことか悪いことかというのは一概には判断は難しい。 なお余談であるが、著者の最近の怪作である「 宇宙戦艦ヤマト薄い本 」についても、 著者のTwitterによれば電子書籍化の方向で動いている ことはまことにありがたい。著者の作品を紙の本で所蔵するのは、やはり普通の家庭ではリスクを伴うことだろうw

【レビュー№1227】それでも金融はすばらしい

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評価★★★ 昨年のノーベル経済学賞を共同で受賞されたお一人シラー教授による近著をおなじみ山形浩生氏が翻訳した書。訳者があとがきで懸念を表明しているとおり、あまりにもストレートやがなストレートやがなもっとひねりなさいひねりなさいひねりなさいなまでに題名通りの著述が続いて辟易とする。 確かに、 以前読んだこちら でも主張されていたが資本主義は多くの貧困な国家や国民を豊かにしたのは事実のようだ。だからと言って、なんの反省もなく金融やそこに携わる人が素晴らしいというのは脳天気な発想だろう。