公開が待たれる映画「ウオールストリート・マネーネバースリープス」であるが、カンヌ映画祭で公開されたようである。 ブルームバーグが記事 にしてるので、ご紹介。 (以下全文引用) 5月17日(ブルームバーグ):8年間の刑務所暮らしに別れを告げるべく、ゴードン・ゲッコーは入所時に保管された私物を受け取っている。 「シルクのハンカチ1枚、ネクタイ1本、ゴールドの紙幣挟み1、紙幣なし」と看守が確認するのをゲッコーは見守る。看守は最後に、「携帯電話が1台」 と前世紀の遺物である巨大な携帯電話を机に置く。 オリバー・ ストーン 監督の1987年の ヒット作「ウォール街」が、スクリーンに戻ってきた。続編の「ウォール・ストリート:マネー・ネバー・スリープス(仮訳:ウォール街:マネーは眠らな い)」では、前作に続きマイケル・ ダグラス が主役のゲッコーを演 じる。しかし今度のゲッコーには、エスコート嬢を乗せたプライベートジェット機も派手なリムジンも高額美術品もない。ただ1つ残った資産、あり余る金融知 識を使ってゲッコーは「イズ・グリード・グッド?(強欲は善か)」を出版する。 ストーン監督が カン ヌ 映画祭のプレミアで語ったように、ゲッコーは1990年代以降の金融界を牛耳った本物の強欲な人々に比べれば小物に見える。同監督は続編制作に 乗り気でなかったが、2008年の リーマン ・ ブラザーズ・ホールディングス破たんと公的資金による金融業界救済をきっかけにゲッコーを生き返らせることを決めたという。 21世紀の目で見ると、前作の「ウォール街」は古めかしい。「クール」に見えていた肩パッドの入った服装や、ボリューム感のある髪型、タルタルステー キなどに当時の色が顕著だ。それでも、主要登場人物3人には引き付けられる。ゲッコーと上昇志向の強い部下のバド・フォックス(チャーリー・シーン)、ブ ルーカラーのバドの父親(マーティン・シーン)の3人だ。バドはゲッコーと父親の間で揺れる。2人はバッドの両極端の価値観、つまり極度の貪欲と高い理念 を象徴...