(2017/1/9追記ランク変更)【レビュー№1256】臆病者のための億万長者入門

評価★★★★
前々から書いているが、著者は評者の個人的な人生の恩人だ。私が多少なりとも経済的はもとより心の安らぎをもって日々生活できるのも、著者が様々な著作を展開してくれたおかげだと心底思っている。
本書はこちらの本の続編の趣きだと思うが、現時点における個人財務アドバイスの決定的な一冊の地位を占めることは間違いないだろう。
それは、長年の著書自らの(恐らくは苦いこともあったであろう)投資経験により裏打ちされているのだろうと個人的には解釈している。
例えば、本書のp58あたりにある「あるべき疾病保険」のスタイルなどは著者でなければ思いつかないだろう(ちなみに、評者はそのような商品が実現できないか、本書にも登場するライフネット生命さんのトップに質問を投げ掛けている。)。
願わくは、一人でも多くの方に本書を読んで頂きたい。

(以下は2017/1/9追記)
上記のレビューを書いてから、本書の存在を忘れていた。たまたま年末の大掃除をしていて子供の机の足元にあった棚の中から発掘した。この年末年始で3回ほど読み返した。
発行から約3年が経過するというのに、古さを感じないどころか、以前にも増して本書の価値が増したように強く感じた。
そもそも株価とはどの様な考え方をすれば妥当な値を導き出すことがきるのかという基本的なことでさえ、我々は理解せぬまま運用の世界に漕ぎ出しているのではないだろうか?あるいは、幸せなマイホームという夢物語を追うばかりで、それがレバレッジの効いた不動産投資でしかない持ち家を始めていないか?
著者は本書で言う、年金問題も国家破産も怖くないと。理由を知りたい人は一読するべきだ。
本日以降、本書の評価を★5つとしたい。

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