評価★★★★ サッカー日本代表の長友選手による糖質をコントロールした上で脂質を多く摂ることを志向したファットアダプト(食事)健康法の入門本。彼自身による書き下ろし部分と、彼が専属として雇っている加藤シェフによるレシピを含めたファットアダプト基本編と、糖質制限の理論的権威でもある北里大学の山田糖尿病センター長による学術的解説の三部構成からなっている。 前々回ワールドカップ(ブラジル)大会、日本代表も長友選手自身も不振を極めていた。ふと目にしたジョコビッチ選手の食事健康本からストイックなまでの糖質制限を決行するがどうもフィットしない。そうしている内に偶然に加藤シェフと山田医師との出会い(と言ってもネット上の様だが)がもたらされ、感覚的にはそうかと思っていた「糖質をコントロールしながら、脂質をより多くとる」ファットアダプトを彼は実践することになる。前回ロシア大会ワールドカップでの彼の大活躍を見た貴方なら、彼が何か変わったと感じたのではないだろうか。実際代表チームのトレーナーからも「筋肉の質が変わったね」とのコメントをもらい、彼はその効果を確信、それが本書の執筆に繋がっている。 著者は次々会ワールドカップまで代表として出場を続けマテウス(元ドイツ代表主将)を超えたいと本書で叫んでいるが、一糖質制限マニアとして、ぜひその成功を祈りたい。心からそう思う。