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【レビューNo.1298】2015年版間違いだらけのクルマ選び

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評価★★★ 徳大寺さんが亡くなられた。私も若い頃はクルマが大好きだった。ミラターボ=>ビート=>ローバーミニ=>クラウン=>レジェンド=>プラッツと脈絡なく乗り継いできたが、東京住まいが長くなりクルマを日常で使うことも激減したこともあり手放して、はや10年以上が過ぎていた。 かつて毎年買っていたこの本、15年ぶりくらいに手に取った。 冒頭あたりのコラムはいつもの徳大寺節が健在で嬉しかった。特にトヨタが販売を発表した燃料電池車ミライについての前向きなコメントが、いかにも徳大寺さんらしい。もう、このような生き生きとしたクルマについてのコラムを読めなくなるのかと思うと、残念至極だ。 本書を読んで驚いたのは、約15年ぶりくらいに現在販売されている国産車のラインナップを見ていて、なんとつまらないクルマがしかもあまりにも多くの車種で売られているかということだった。 趣味のクルマと実用車としてのクルマとでは差があって当然とは思うが、本書によれば、今やレクサスの最上級車でさえ古いメカニズムのまま放置され、ドイツ車あたりとは比較にもならないのだという。 自動車メーカーも電機メーカーのことを笑っておれないのではないか?もっとも、本書にある通り、マツダのような元気なメーカーもあるようだが。