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11月 23, 2020の投稿を表示しています

【レビュー№1761】おひとりさまの終活「死後事務委任」

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  おひとりさまの終活「死後事務委任」 評価★★★ 死後事務委任と大きな文字で書いてあったので、そのことを知りたくて手に取ったのに実際にはそのことについては全体の10%しか書かれてなく、あとは遺言書の必要性や後見制度のことが大半となっており看板に偽りありの代表的な本だ。 ただ書かれてあることに変な内容は見当たらないのでかろうじて ★3 つと判断したい。ただし、本書で死後事務委任のことはほとんとわからないので、他の本を探しましょう。

【レビュー№1760】経験なき経済危機

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  経験なき経済危機 評価★★ 野口悠紀雄先生のご著書にこの様な評価をするのは初めてかと思う。お許しいただきたい。 日本経済、世界経済についての現状分析等について違和感は無い。しかし、新型コロナへの対策についてドイツ(のメルケル首相)を礼賛し、本邦政府の動きを否定的に記している点は如何だろうか?先生はメルケル首相の演説を、無敵艦隊を前にした英国エリザベス女王の演説に匹敵すると高く評価する。いつも統計に基づき冷静な記述を行う野口先生であれば、日本とドイツのいずれが新型コロナに対する戦いに優れた結果を残したかは明らかなのであるのだから、その理由を探ることが識者の役割では無いのだろうか。そこに、どうしても違和感を感じ得なかった。政治はないしは政治家は、演説のみにて評価されるのはおかしいのでは無いか?かつて、ナシーム・タレブは著書で「歴史は勝者が作る」と書いた。きっと今回もそうなることだろう。