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2月 26, 2018の投稿を表示しています

【レビューNo.1650】反脆弱性

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評価★★★★★ ベストセラー「ブラックスワン」の著者であるナシームタレブの最新作、と言いたいところだが 既に最新作「 Skin in the game 」が英語では発刊 されている中、 4 年の歳月を経てようやく日本語版の発売にこぎつけた著者の前著。 読めばわかるが、著者も指摘しているように「ブラックスワン」よりも本書の方が、より汎用性の高い内容となっている。だから、どなたにもお薦めできる。 その守備範囲は、経済や金融にとどまらず、キリのないとりとめのないジャンル(例えば、医療、健康、糖質制限など)へ話の展開が連続する。プロローグでも触れられているが、本書のレビューや解説を書こうとすると、 4 冊から 5 冊分の本に対する熱意が必要となるだろう。評者自身も、ここで本書を短くレビューするなどと言う事は、全くもって不可能だ。しかしながら、矛盾したことを言うようだが、本書こそ全ての人が一度は読むべき本であろう。おそらく評者は、本書をこれからも何度となく読むことになるだろう。噛めば噛むほど味が出てくる、スルメイカのようなものなのかもしれない、本書は。

【レビューNo.1649】映画 ひつじのショーン ~バック・トゥ・ザ・ホーム~

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評価★★★★ 劇場公開された際に一家で観に行ったが、先ごろ ETV で放映(しかもエンドロール全てありで、ほぼ完全ノーカットと思われた)されたので録画して観たのだが、またしても大笑い大泣きさせて頂いた。 元はご存知の子供向け短編アニメ作品なのだが、これを 1 時間半というそれなりに長い尺にして大丈夫だろうか?などと心配する必要はまったくない軽快なストーリー展開。ショーンたちと飼い主との深い愛情も随所に感じられ、娯楽映画の王道だが笑いあり涙ありであっという間にエンドロールを迎える感。街の動物取締官?がどことなくやや若い頃のスタローンを彷彿とさせるのは笑えた。