【レビューNo.1526】危機管理の死角
評価★★★ 軍事評論家の小川和久氏はサイドビジネスとして危機管理のコンサルタントもなされているようだ。本書はその分野のことについて語られており氏の一連の著書としては珍しいものと言えよう、、、、、とのんびりとしたレビューを書いていたが、北朝鮮情勢も危うくなりここに書かれているようなことが、本邦内でも起きないとも限らない。だから、読んでおいても損は無いと思われる。 面白かったのは、北朝鮮の金正恩について書かれていたところ。氏の見立てでは、北朝鮮の核開発は米国にヒントを得ているという。即ち核保有国と認められ核抑止力を備えたことを理由に、国内の軍縮を進め経済建設を推進しようとしているのではないか?と氏は言う。 なかなか理解しづらい理論であるが、金正恩には金正恩の事情もあろう。現下の情勢は不幸な方向に向かっているが。