本石町日記という日銀ウオッチャーの方の有名ブログ があるのだが、気になる記事があったので後日参照に備えてコピペさせていただく。 (以下引用) 恐らく民主党政権になるのだろう。で、新政権になって多少政策運営で混乱しようが、日本人が自分で選んだ政権なのだから、自己責任原則である。これは仕方がない。去年は日銀総裁人事が野党の突発性何でも反対症候群に見舞われ、たまげた結果になってしまったが、これもまあドメスティックな問題であって、外界から見ればなんだかよく分からんことやっているね、という見せ物を提供したようなもの。だが、世界が笑っては見ておられないことが一つだけある。我が国の「外貨準備」である。 政権がどうあれ、この扱いは要注意である。介入のやり方にはいろいろ異論はあるかもしれないが、基本は通貨安定の結果として積み上がったシロモノであり、決して運用の発想を持ち込むものではない。いくら外貨準備の規模が膨大であろうが、運用資産ではないので「リスク」というものはない。強いて言えば、将来のもしかしたら起こり得るかもしれない通貨防衛に際し、戦略備蓄介入外貨原資として十分かどうか、という点だけで、現状はとっくに銀行券残高を大幅に突破してカレンシーボードかと思わせる状況で、しかもいつでもドル化OKというぐらいの感じなので、バッファーとしては超十分なのでしょう。 私は、基本はノンポリで、自民も民主も大した違いはないように見えて、強いて言えば民主の方が左方向に間延びして、ややとらえどころがない感じがある。まあ、日本人はそうドラスティックに変わるものではないので、民主党政権になってもあまり変化はない、と思う。政権を「変えたい」からというムードが政権を変えるのでしょう、多分。問題は、国内にもたらされる混乱はどうでもいいのだが、世界に混乱が生じてはいけない、という点で「外貨準備」である。 世界はリーマン破綻のショックからようやく立ち直ろうとしている段階であり、ここで基軸通貨ドルが揺らぐ事態は大変まずいのである。全身打撲を負った世界が何とか蘇生しようかとする中で、「ドル下落のリスクが心配だ」と政権与党が言ってしまっては本当にまずいのである。野党が言う分にはいいが、政権与党ですから。これは世界金融市場にしゃれにならない衝撃を与えてしまう。 対米与信という点では中国がスーパーメーンバンクだが、あ...