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11月 3, 2020の投稿を表示しています

【レビュー№1751】めまいは寝転がり体操で治る

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  めまいは寝転がり体操で治る 評価★★★★ 学生時代以来の持病となっている回転性のめまい。先日は職場で突如発症し、救急車を呼んで頂く事態となり多くの方々に大変なご迷惑をおかけしてしまった。 今回搬送された誰もが知っている大きな大学病院で処方された薬も、実は30数年前初めて発症した際に頂いた薬のジェネリックであり、要はこの病気についての治療法はまったく進化してないのか?と半ば諦めかけていた時に図書館で見かけたのが本書である。 著者は聖マリアンナ医科大学でめまい外来を担当しているのだそうだが、ほとんどの患者が投薬でなく本書で紹介されている「体操」によって治癒するのだそうだ。ネットで検索したところNHKの健康番組でも同様のめまい治療ないし防止の体操について取り上げられたようで、動画もネット上で見ることができる。では、なぜ、町の耳鼻咽喉科などがめまいに対して投薬治療一辺倒となっているかについて、著者は非常にストレートなことを書いているが、まあよくある大人の事情ということだ。 巻末に、著者が若き日に携わったアメリカの NASA での宇宙酔い対策研究について、あらあら書かれているが、それがきっかけでこのめまい防止体操にたどり着いたのであれば、宇宙開発もたまには普通の人の生活に役立つのだなあと、妙なところで感心した。

【レビュー№1750】なぜ、「これ」は健康にいいのか?

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  なぜ、「これ」は健康にいいのか? 評価★★★ 今や100冊を超える執筆となった自律神経の権威である小林弘幸先生の事実上の出版スタートが、この本だったようである。2011年の刊行(当初の単行本)だから東日本大震災の直後のことだったようだ。著者が担当していた順天堂大学病院の便秘外来の患者が、治療後に不思議なことに便秘以外の他の病気(糖尿病、高血圧、不整脈等々)も快癒していくことが口コミで評判となり、一時は新患は2年待ちもの事態となったのだそうだ。そのことから著者は「腸内環境の改善が自律神経を中心とした、人体全体の健康改善に不可欠な要素なのでは?」との仮説を立て、研究を始めたのだと言う。 今でこそ雑誌等でも「腸活」という言葉を見かけるが、まさに本書がその先駆けだったのだ。 最新のデータ等は先日ご紹介した近著の方がより正確なのだろうが、読み物としてはこちらも面白い。皆さんもよくご存知の大物若づくりタレントのことも冒頭紹介されているが、それは読んで頂いてからのお楽しみに www