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【レビューNo.1515】ワーグナー:ピアノ・トランスクリプションズ

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評価★★★★ グールド演奏によるワーグナー楽曲のピアノ編曲版の演奏3曲とグールド指揮による「ジークフリート牧歌」が収められている。なお、グールド指揮の「ジークフリート牧歌」は氏のキャリアの中で最後の録音だったようだ(録音後ほどなく脳卒中で死去)。 冒頭の「マイスタージンガー前奏曲」はまあこういう演奏もあるのかという感じであるが、2曲めの「神々の黄昏」となると何故彼がワーグナーのピアノ編曲版をやりたくなったのかわかってくるような気がする独特の世界観を感じる。そしていよいよ「ジークフリート牧歌ピアノ版」であるが、とにかくテンポが遅い。しかも、曲の残り4分の1くらいから更にテンポがゆったりとなるのが聞いていてわかる、が不思議なことにその演奏に不自然さが感じられないのだ。意外にも氏の演奏にありがちなうなり声の様なものが収録されていないように感じるがいいことなのかどうか判断がつかない。 最後に収録されているグールド指揮「ジークフリート牧歌」であるが、上記のピアノ編曲版より更にテンポが遅くなる。しかも、通常の編成より小さいオーケストラによる演奏の様子であり、やや演奏が荒いところも散見されるが、この曲が誕生した時(ワーグナーのお子さんが誕生した際に、家の階段に楽団員を配置して演奏したと聞く)を彷彿とさせるものと言えよう。

【レビューせずNo.1512,1513,1514】

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備忘のため、読書した本のサムネイルのみ いずれも★3つくらいでしょうか