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【レビュー№1264】タワーマンション節税! 相続対策は東京の不動産でやりなさい

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タワーマンション節税! 相続対策は東京の不動産でやりなさい 評価★★★ 先日オアゾの丸善におじゃましていたら、本書が新書のベストセラーNo.1だと書いてあった。いったいどういう人がこの本買ってるのかな?と思いつつ、久々にKindleで購入し速読した次第。 題名はややセンセーショナルではあるが、著者の主張はごくごくオーソドックスな話であるのに、逆に驚いた。だから売れているのだろう。 本書の内容を私なりにまとめると ・マンションは相続税評価額が時価よりかなり低いので、相続税対策としては有利。 ・かつ、賃貸とした場合、貸家建付地評価ないし小規模宅地評価減の特例の可能性が出てくるので、更に有利になる。 ・なお、マンションの流通価格帯(億ションは稀少価値で流通性に乏しい、逆にワンルームは飽和)を考えれば、この戦略が適用できるのは、総資産1〜5億円くらいの方となる(それより多額の方は、一棟賃貸不動産購入等)。 ・但し、その物件の価値が下落しない(ないし下落がゆるやかである)ことが前提であるので、立地や築年などよくよく調査した上でないと難しい。 ・著者の見立てでは、それらを満たすのは都心10区のマンションであり、築年の浅いものを概ね5年くらいで買い換えていくのが望ましい(劣化防止と大規模修繕費負担回避)。 ということになり、まあごくごく普通の話なのかなと思う次第だった。 上記に書いたようなことが既知である方はさして読む必要は無いだろうが、(親御さんを含め)対象資産額をお持ちの方でこういうことに疎い方であれば、読んでも損は無いだろう。