【レビューNo.1852】ウクライナ戦争
評価★★★★
早いもので、ウクライナとロシアが戦争状態(ロシア側は依然として戦争という言葉を用いて無いようだが)となって1年となる。開戦後、テレビ等にて専門家として著者が引っ張りだこで出演されていたが、実は評者は著者がほぼ無名の頃からそのTwitterをフォローしていて存在は存じていた。ただ、それはミリタリーにかかる話題になった時(多くは北朝鮮問題だったと記憶するが)に、脇から突然出てくる旧ソ連マニアの変なおっさん?という感じであって、かような専門家の方であるとはついぞ思ってなかった。
本書の冒頭は、2019年に著者らがウクライナ国内にある旧ソ連時代のICBM発射基地(現在はミサイルや核弾頭等撤去の上で、博物館として公開されているらしい)を訪れた時の記憶から始まる。
著者もそこで述べている様に、21世紀の戦争はミサイルが飛び交い一瞬にして勝敗(勝者が残るかどうかは知らないが)が決するものになると思われていたが、今ウクライナで繰り広げられているのは、第二次大戦や第一次大戦を彷彿とさせるいわば肉弾戦だ。
なぜ、この様なことになったのか、そして開戦以来の概要と今後の展望について著者の見解が述べられている。それを見ていて、ため息をつくようなことばかりであったことばかりであったが中身までは書くまい。