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10月 24, 2013の投稿を表示しています

【レビュー№1202】第二次世界大戦 影の主役

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第二次世界大戦 影の主役―勝利を実現した革新者たち 評価★★★ こういった戦間期ものについては専門家をも凌駕する知識人である 紅豚さんを始めとして多くの方が既にレビュー を書いておられるので、今さら感は漂うが、第二次世界大戦の当初の連合国側の劣勢を細かいイノベーションの積み重ねこそが跳ね返したと説く大著を拝読。 冒頭取り上げられているUボートの件を読んでいて、名画として誉れ高い「 眼下の敵 」と「 U・ボート 」思い出した方は私だけでは無いだろう。 本書で、劣勢になって以後、独軍内ではU・ボートのことを「鉄の棺」と呼ばれていたこと(そして、実際にそのようになってしまっていたこと)が明らかにされているが、本書を読んだ上で上記で例示した映画を見れば、なおのことそのことが理解できるであろう。

【レビュー№1201】週刊 東洋経済 2013年 10/26号

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週刊 東洋経済 2013年 10/26号 [雑誌] 評価★★★ 定期的に週刊ダイヤモンドと週刊東洋経済とで相続特集が組まれるのは通例だが、だんだんネタが厳しくなってきたのか、今号は「終活」を大見出しとしているのにはいささか驚いた。かつてであれば、相続の話を切りだすと「俺を殺す気か」などとお怒りになる方も多く見られたことを思えば、隔世の感がある。 とはいえ、本特集は基本的に相続税の改正後内容を復習するといった感が強く、さほど新しい内容があるとは思えなかったのは率直に申し上げておこう。 ただし、こうした特集の直近号を常にキープしておくことは、身近で相続発生の可能性のある方にとっては意味の有ることかと思う。

【レビュー№1200】破綻──バイオ企業・林原の真実

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破綻──バイオ企業・林原の真実 評価★ 著者は本書で経営する会社において、架空売上計上をしていたことを認めている。 以前、 橘玲 氏が 著書 で書いていたので知ったのだが、 会社法は株式会社の決算公告を義務付け ている。つまり虚偽の決算公告は会社法違反であることは明白であろう。それは当社が著者の言うところの「地方の同族会社」であっても許されないことなのだ。無論、会社が上場であろうと非上場であろうと、関係はない。 ※ 余談だが、昨今法人税制をの有利さを理由に、個人事業を法人化しようとする動きもあるが、このような法の定めがあることは知っておくべきだろう。 池田信夫氏のかつてのシリーズに「 読んではいけない 」と称する連載?があった(残念ながら現在は閉鎖されているようだ)。本書を読んでいて、ひさしぶりにそのシリーズのことを思い出した。