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【レビューNo.1309】資本主義の正体

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評価★★★★ 自他共に認める長年の池田信夫ウオッチャーである評者としては、著者のこれまでの著書に不満があるとすれば、ほとんどの記述がブログやウエッブ上の寄稿記事で既出のものが多く、せっかく購入しても「またこの話か」とがっかりすることも少なくなかったのだが、本書はマルクスについての書き下ろしということで、ネタバレの記事が極めて少なかったのは嬉しかったが、それだけに理解しながら読むのはやや苦痛な作業だった。 著者はよく「マルクス経済学と「マルクスの経済学」とはまったく違う」と言うのだが、要はその辺りを理解するには本書は格好の題材だろう。 ちょうど来日して人気沸騰のピケテイについて理解する上でも、間違いなく有効だと思う。