【レビュー№1784】北海道の鉄道旅大図鑑


 北海道の鉄道旅大図鑑

評価★★★

鉄道を趣味の一つとしているはずの評者にとって、実は北海道の鉄路はほぼ未知の世界である。わずかに35年くらい前の学生時代に、青函連絡船(死語の世界はある #丹羽哲郎 )に乗って函館を訪れ、夜行の普通列車の函館発札幌行き(DD51牽引の旧型客車列車であったと記憶する)に乗ったのが唯一の経験だろうか?だから、本書に載っている様な、大平原や大湿原や大雪原の中を走る列車の中から車窓を楽しんだという記憶がないwww

読むと明日にでも飛行機か函館まで繋がった新幹線に乗って行ってみたくなる気になる魅力は、間違いなく北海道の鉄路には感じられる。やはり、本州や我が実家の九州ではこの風景は体験できないだろう。

それにしても、見てて気になるのが、北海道の鉄道の疲弊具合だ。往年の路線図を知る身としては、毛細血管が消失して骨格しか残ってない様に見えた路線図。車両も札幌を中心とした電車以外はおしなべて経年劣化(ようやくキハ40後継の電気式気動車が投入開始された様だが)。

一時はJR東日本との一体化ないし支援なども囁かれていた気がするが、コロナによりその東日本も屋台骨がぐらついている。

この本は見て楽しい本ではあるが、少しJR北海道のことが心配になる気がしてくるのは、評者だけなのだろうか。

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