【レビュー№1779】シューベルト・アルバム
シューベルト・アルバム
評価★★★
遅ればせながら、ブニアティシヴィリのシューベルトを聴かせていただいたが、これまでの彼女の録音(ショパン、リストなど)に見られた過度な超絶技巧(要は速く弾く)と感情移入(動画でおなじみの目をつぶっての演奏)をやや抑えた様な感じで好感が持てる。
特に終曲の『歌曲集「白鳥の歌」より セレナード(リスト編)』は歌心溢れる演奏。かつての『ブレンデル伴奏、フィッシャー ディースカウ歌唱 シューベルト「冬の旅」』を思い出し、いつの日か彼女の伴奏でシューベルト歌曲の録音が行われないかな?と密やかな期待を抱いたことはここだけの秘密だ。