【レビュー№1775】医者がやっている自律神経を整える働き方

 

医者がやっている自律神経を整える働き方

評価★★★★

自律神経研究で著名な小林弘幸氏。氏は何の本を書いても主張は同じ(本書にもそう書いてあり、そのテーマは自律神経といわゆる腸活)なのだが、本書はいわばそれが社畜向けに書かれている。

著者自身も大学病院で働く社畜であり、今でも365日出勤しているというから驚きだ(なお著者は60歳である)。それを可能にしている秘密が公開されているのが、本書だろうか。

朝起きてから寝るまでの毎日のルーティーン、食生活(朝昼晩)、職場での過ごし方(ガムとチョコとナッツが秘密兵器)、緊張するプレゼン時のやり過ごし方(その部屋に時計はどこにあるか?)、同僚や上司との関係(絶対に誰の悪口も言わず、ほめたたえる)、果ては風呂の入り方まで、詳しくは読んでのお楽しみだが、真の働き方改革と感じさせるものも多い。

耳が痛かったのは前著に続いての減量の勧めに加えて、SNSは自律神経にとって害が多く仕事利用以外は控えた方がいいと説いてることだ(特に土日のSNSは自律神経を乱す方向になるという)。寄る年並み(著者曰く55歳を過ぎると、副交感神経の衰えが大きいと言う)に勝てるはずもなく、SNS接触の削減を評者も始めることにした(土日は原則禁止)。

コロナ以降の体調不良を感じる社畜には、一読をお勧めする。

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