【レビュー№1743】歴史群像 2020年 08 月号


評価★★★
たまたま近所の本屋でボーッと眺めていたら、キスカ島へ向かう第一水雷戦隊の旗艦軽巡阿武隈以下の艦隊の絵が目に飛び込んできて、ほぼ即買いしたのだが、なかなか読み切れなかった(実はまだ全ページを読んだわけではない)。
なんせ、戦国大名からノルマンディー上陸作戦に至るまで、非常に幅広い時代の「戦争」を取り扱ってる雑誌で、頭を切り替えて次々とやってくる記事を読むのが、結構くたびれるw
冒頭の太平洋戦争末期の志布志湾本土決戦準備(米軍上陸阻止作戦、終戦により準備だけで発動されず)は、初めて聞いた話で驚いた。下手をすると志布志を橋頭堡とした米軍が昭和20年の10月には宮崎平野に上陸をしていたわけで、私の父母の故郷は灰燼に帰していた可能性が高い。
お楽しみの「詳解 キスカ島撤退作戦」はここまで史実に基づいた説明を聞いたのは初めてな気がする。また、本記事のおかげで防衛省の戦史研究書籍が全文公開されていることを知ったのもありがたい発見だった。

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