【レビュー№1741】マンガでわかる 自律神経を整える習慣・運動・メンタル
評価★★★★
長いこと降圧剤と抗コレステロール薬のお世話になって内科のホームドクターとの付き合いも長くなってるが、数年来ドクターから自律神経失調症気味ですね、との指摘を受ける様になった。特に季節の変わり目などに、血圧の不安定などの症状が出てきた。
昨年だったか、本書の著者が出演するEテレの番組が放映(再放送だった様だが)された。そうこうしているうちに、今般の新型コロナ騒動もあり、正直心身共にかなり疲弊して、少し真剣にこの問題に向き合おうと思って、手始めにこのマンガで読破的な本書を手に取った(なお、著者は自律神経関連の売れっ子の様で、執筆は多数に及んでいる)。
正直、自律神経失調症素人は本書くらいから入ればいいのではないかと思う。簡単な日次のエクササイズ、わずかな食生活の注意(よく考えてみれば親や女房に言われてきたことだったりするのだが)、そしてこれが難しいのだがメンタルのコントロール(要は気の持ち様)で、著者は自律神経の改善が期待できると言う。
本書を(著者を)信頼する気になったのは、(本書にあることをやってみて一定の効果があったのもそうだったが)、著者自身が一時自律神経失調症に陥り、自らもがき苦しんだことがあると語っているからだ。
薬を処方するだけの医者ではないだろう。タレブがよく持ち出す「ローマ人の橋の建築家は、建築後しばらく橋の下で寝泊りすることを余儀なくされた。そうすれば、崩れてしまう様な橋を建築する者はいないだろうからだ。」との逸話を彷彿とさせる。