【レビュー№1736】新幹線大爆破


評価★★★
東京を出発した東海道新幹線博多行き列車に対する爆破テロをめぐる犯人と新幹線司令との双方の葛藤を描く硬派映画。今となっては懐かしさしか感じない開業当時から走っていた0系新幹線が大活躍するのも、昭和の人間としては嬉しい。列車無線や公衆電話なども、もはや文化遺産的な位置づけとなってしまうのだろうか。
高倉健(犯人)と宇津井健(新幹線司令)という二人の健が見えない中で対峙するわけだが、個人的には断然新幹線司令の宇津井健に感情移入してしまうのは、鉄オタと社畜として仕方ないところだろうか。
模倣犯を警戒した国鉄の協力が得られず、一部ミニチュアによる撮影となっていたりするのは残念だが、冒頭のSL貨物列車爆破シーンと言い本邦映画の中では空前の鉄道アクション映画と言えるだろう。

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