【レビュー№1721】5Gでビジネスはどう変わるのか
評価★★★★
通勤の時の駅の看板にドコモが5Gを始めるとの掲示があるのを見て、そろそろこの分野も知ってないとまずいかなと思ったところに、SNSを始めた直後の頃からのネット上の「知人」であるクロサカタツヤ氏が、まさに時宜を得た刊行をされたと聞いて手に取った。
著者にとってはごく当たり前の内容なんだろうが、文系の「50G」にはややわかりにくい。私には、有線の光通信によるネットに匹敵する通信事業が無線で可能になるというふうに理解できたが。
しかも、氏の見立てだとここから一年くらいで「5G、ぜんぜんだめじゃん」という時期にぶち当たるのだという。
本書に書いてある通り、ようやく3Gが停波するかどうかということなので、この先10年くらいかけて変化が起きるということのようだが、これを気の長い話と思うか、10年で激変すると思うか。
いま、これを書いている地下鉄の中ではほとんどの人がスマホを片手にしている。10年前ではあり得なかった光景だ。逆に新聞や雑誌や漫画誌を手にして電車に乗っている人は、もはや絶滅危惧種と言っても過言ではあるまい。違う形だろうが、似たようなないし似ても似つかないとてつもない変化が、これから起きるのだろう。