【レビュー№1706】平成はなぜ失敗したのか
評価★★★
この前にレビューした同じ著者の「戦後経済史」の続編の位置付けと思われるが、「戦後経済史」が小泉政権までを扱っていることから特に本書の冒頭部分では同書と重複して掲載されている記載が多い。例えば、第一勧銀(当時)の宮崎会長と日債銀(当時)の窪田会長の「犬死」についてはほぼ同じ文量書かれており、著者の同事案についての怒りの深さを感じる。
本書については既に池田信夫氏がレビュー(全文は有料メルマガでしか読めないが)しているが、氏が指摘する様に供給サイドだけでなく需要サイドについても「平成の長期停滞」の原因があるのだとすれば、令和の時代は(これまでもそうだったかも知れないが)経済(学)にとって未知なる航海を試されるのであろうか。