【レビュー№1704】お金の流れで読む 日本と世界の未来
評価★★
投資界のカリスマなどと言われているジム爺であるが、最近のメディア等での発言は明らかにコマーシャルベースのものが多いのは、皆が認めるところでは無いだろうか。
かつての世界一周本などでのみずみずしさが、意図的かどうか別にせよ失われてしまったのは残念な限りだ。
本書も厳しい評価を付けざるを得ないだろう。この本で述べられている個別セクターや個別国への投資判断は、彼の主観でしか無いのだから。
唯一読んでためになるのは、第5章あたりか。
おなじみの「投資で儲けたら、しばらく海にバカンスにでも行け」や「投資家に必要なのは、ほとんどの場合「何もしない」ことなのだ」など、わずかに彼ならではの投資の箴言が垣間見える。