【レビューNo.1694】魔法のラーメン発明物語


評価★★★
NHKの朝の連続テレビ小説「まんぷく」は日清食品創業者というよりチキンラーメン、カップヌードルの発明者である安藤百福氏をモデルにした話であることは承知して見ているが、ここへ来てのストーリー展開があまりにも破天荒(工場内に放置されていた旧日本軍の手榴弾を従業員が魚取りの際に使用したことを米軍に反乱行為と受け止められGHQに逮捕される)となっていることから、事実を確認するべく本書を手に取った。
本書を読むと、どこまでが事実で、どこからが創作か(ないしどこからがドラマ化されてないのか)が一目瞭然なので、関心のある向きは一読するべきだろう。
もちろん、波乱万丈の著者の生涯を本人が描いた本書は、そもそもの読み物としても面白い。48歳にしてようやくチキンラーメン発明にたどり着く著者の生き様は、ケンタッキー・フライド・チキンの創業者であるカーネル・サンダースを想起させて興味深い(しかも、二人共チキンに由来)。

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