【レビューNo.1584】富・戦争・叡知
評価★★★
北有事が不安視される中、そろそろどなたかかつての有事の際に市場はどんな反応したかまとめ記事でも書いてくれないか?と問うたところ、Facebookのフレンドの方に教わったのが本書。あのベストセラー「ヘッジホッグ」のバートン・ビッグズの著作だ。
第二次大戦前から朝鮮戦争に至る戦史概略とその際の株式市場の動向が詳説されている。まとめてしまえば、適切な市場の株式を買っておけという結論なのだが、タレブのブラックスワン(理論)に言及する点も幾度か本書中にはあり、野放図に株を買っておけばいいという結論にはなってない。原書が書かれたのはサブプライムの問題が綻びつつあった頃なので、当然だったのではあろうが。
さて、では今回我々はどうすべきか。それは、自分で考えて考えて考え抜くしかないのだろう。