【レビューNo.1554】モーツァルト:歌劇「魔笛」
評価★★★
先日NHK交響楽団にコープマンが指揮者として登場しオールモーツアルトプログラムで演奏会を行うことを直前で知り、あわてて当日NHKホールに出かけた。幸い、チケットには余裕がありこの貴重な機会をものにすることができた。
その演奏会の冒頭がこの「魔笛」の序曲だった。
帰宅して調べてみると、コープマンによる魔笛全曲盤のCDがあると知り、聞いてみることにしたのがこの盤である。
日本での販売はつい最近の2015年に行われたようだが、録音自体は30年ほど前に行われたもののようだ。当然、古楽器による演奏で録音もかなりデッドな音響であり、一般的なオペラのイメージとはほど遠い。どこか芝居小屋でやっているような感じがしないでもない、しかし、聞き慣れてくると悪くはない。
モーツアルトが存命の頃は、この様な演奏だったのだろうかと思うと、感慨深いものもある。