【レビューNo.1525】もしも日本が戦争に巻き込まれたら


評価★★★
にわかに北朝鮮情勢が危うくなってきた。2010年の11月のある日、評者家族は横須賀の戦艦三笠記念艦を訪れていたが、その帰路に北朝鮮が突如韓国を砲撃したとのニュースが入った。本書はその事件を受けて緊急出版されたもののようだ。よって、北朝鮮の戦力分析(核兵器、ミサイル)がやや陳腐化しているのかも知れないが、読んでおいて損は無いと思われる。著者は、この本の書かれた2011年の段階で、北朝鮮の核弾頭小型化は完成しており核ミサイル攻撃能力があると推定している。
また北朝鮮軍については、正規軍よりむしろ総勢20万人とも言われる特殊部隊によるゲリラ的な戦術(都市部での撹乱を起こすようなテロなどの行動)の方が危険だとしている。その意味ではミサイルによる生物化学兵器攻撃より、テロによる生物化学兵器の方がよほど危険だという考え方のようだ。

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