【レビューNo.1505】ダン
評価★★★
先日もサウンドトラックCDのレビューでご案内した通り、本年はウルトラセブンの放映から50年ということで、現在MXテレビであるが細々と再放送も行われている。
本書は1998年(原著)の刊行なので放映開始から30周年の頃にウルトラセブンの主人公モロボシ・ダン役の森次晃嗣によって残された貴重な記録だ。
基本的には森次晃嗣氏の自叙伝の形を取っており、生まれてからモロボシ・ダンにたどり着くところまでのハチャメチャぶり(と評者は思うが)も興味深い。本人が個人的に所蔵していた撮影当時の写真や、当時の制作陣との対談等で一般には知り得なかったウルトラセブンないし当時のテレビ制作事情等を窺い知ることができるのも有り難い。
結局はモロボシ・ダン役以外パッとしなかった著者であるが、あとがきのラストでそのことについて語っており、、、、泣ける。