【レビューNo.1493】モーツァルト:ピアノ協奏曲第9番&第21番


評価★★★★
内田光子もいよいよ巨匠の域に達した様に思うが、モーツアルトのピアノ協奏曲もかつてはジェフリー・テイト指揮による一連の録音が高く評価されていた中、最近はご自身の弾き振りでクリーブランド管弦楽団との再録音に挑んでおられたようだ。このほど、再びグラミー賞受賞とお聞きしたこともあり、ジュノームと21番とのこの盤を聞いてみた。若き日の溌剌とした演奏とは違い、やや円熟味というか角が取れたというか。まあ、氏も68歳になられたとのことにて当然のこととは思うが。
Amazonレビューでどなたかが、何度か聞くとこの録音が馴染むと言っておられたが、確かにかつて吉田秀和翁が絶賛したジュノームのバレンボイム・ベルリン・フィル盤をいつも聞いていると疲れてくるだろう、と思わせる今回の録音だった。

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