【レビューNo.1455】隷従への道


評価★★★
ハイエクの「隷従への道」新訳本。ネット上の噂によると旧訳本は翻訳が今ひとつとのことであったので、この機会に手に取ったが、久しぶりにヘビーな読書をしたという感じがする。
これが第二次大戦中に執筆されたとはとても思えない、現代に通じるものを感じる。池田信夫氏が語るように古典なのだろうが。米国大統領選やかつての日本の民主党政権など、民主主義は疲弊しているように見られるが、自由主義の旗印は決して降ろしてはいけないのだ。かつて評者が子供の頃、テレビでキッシンジャーが「ソ連が崩壊する可能性もある」と語っていて、なんと夢物語の様な話をと思ったが実際にはそうなった。それら先人が守り抜いてきた自由を、これからも死守していかなければいけない理由が痛いほどわかる。本書を読めば。

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