【レビューNo.1390】スター・ウォーズ/フォースの覚醒



評価★★★★
最終7話以降の制作が危ぶまれていたスターウオーズだが、ディズニーによる買収で、今後9作目までは無論、それ以降も継続が噂されている様だ。先頃、8話の撮影が早くもクランクインしたという遅まきながらのタイミングではあるが、ようやく劇場で拝見(2D字幕)。
作家の橘玲氏は本作を評して「40年目の同窓会」とややネガティヴな感想を語っていたが、評者はその言葉をいい意味で捉えたい。若い観客の方には申し訳ないが、評者の様に第1作を子供の頃から見てスターウオーズに馴染んできた者にとっては、ハンソロやレイア姫の老けぶりは、自らにも忍び寄る加齢とも相まって、なんとも言えない深い味わいを生むのだと思う。
前作までは、「Forceの暗黒面は強い」という路線だったが、今作は「Forceの暗黒面は弱い」という路線に変わっているのも興味深い。ジョージルーカスがオフレコで酷評したと伝わったが、そのあたりの描き方のことではないかと勘ぐっている。
ただ、今回は制作に力が入っていたのか、尺がちと長く感じた。ラストのルークと対峙するシーンは、次回作の冒頭が適切だったのでは無いだろうか。
いずれにしても、次回作を楽しみにして待ちたいと思う。

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