【レビューNo.1365】歴史とプロパガンダ


評価★★★★
またも池田信夫氏推薦図書で恐縮だが、本書は戦後70年のこの夏休みの日本人の読書本としては、個人的にはNo. 1の地位にあると思われる。
池田信夫氏のレビューにもある通り、日米開戦が実は米側の謀略であったとの説は、これまでにもしばしば伝えられてきたところだが、本書はそれらを米側の資料に基づいてのみ検証しており、説得力がある。
内容に立ち入ることは回避するが、正義のための戦争などないのだということに、改めて気づかされる。以前、ブラックスワンのタレブが、「歴史も後世造られている(捏造されているの意)可能性があるので、注意をしないといけない」と著書に書いていたかと思うが、まさにそうなのだと本書を読むと実感させられる。

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