【レビューNo.1361】日本株は、バブルではない
評価★★★★
まえがきによると、本書は著者の以前の著作「日経平均を捨てて、この日本株を買いなさい。」の続編の位置付けの様だ。同書については、僭越ながら評者も高い評価をさせて頂いていたので、楽しみだなと思いながらページをめくった。
本書の主張は乱暴にまとめれば、伊藤レポート、スチュワードシップ・コード、コーポレートガバナンス・コードの『新・三本の矢』によって、日本株を取り巻く環境が激変し、長期的に日本株を買うことができる時代がようやく到来した、ということなのだろう。そのことの重要性に世の中があまりにも気づいていないことが、著者を本書の執筆に駆り立てた理由だった様だ。
日本株運用の世界の「英雄」が、その様に仰るのだから、やはりそこは敬意を表してそういう方向に世の中が向かっていると理解しなければいけないのだろう。上場会社従業員でもある評者には、体感的にはいまだ感じられてないのだが。