【レビュー№1252】タックスヘイヴン
タックスヘイヴン
評価★★★★
前著の書評にも書いたが、橘玲氏は評者の心の師匠だ。本作は今般突如として発表された久々の新作小説だ。ここのところの氏の小説といえばどうしちゃったの?みたいな方向性だったのだが、本作は久々にデビュー作であるマネーロンダリングや永遠の旅行者のような雰囲気に戻ってきたのはファンとしては大歓迎だ。
小沢一郎を彷彿とさせる政治家や北朝鮮、東日本大震災なども複雑に絡みあうストーリー展開は、久々に橘玲ワールド全開といったところだろう。