【レビュー№1240】中国停滞の核心

中国停滞の核心 (文春新書)
評価★★★
著者には、日頃FacebookやTwitterでお世話になっているのでまことに心苦しいのであるが、上記の評価とさせて頂きたい。
その理由は、池田信夫氏がレビューで指摘している通りで、特に後半部に入ると、やや議論が散漫な印象があるからだ。ただ、好意的に捉えれば、それはできるだけ多くのことを伝えようとした著者の良心に因るものだとは思うけれども。
本書を読む前に、アゴラで行われた著者と池田信夫氏の討論動画を事前に見るべきであったのかもしれない。本書を読まれる方には、事前の視聴を強くお薦めしたい。
本書の白眉は、真ん中あたりの『「中国経済崩壊」は本当か』だと個人的には思うが、タレブも言うたまに起きるいい方のブラックスワンが中国に訪れることを祈りつつ、これからも注視しながらこの現代を生きなければいけないと思うことひとしきりであった。

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