【レビュー№1227】それでも金融はすばらしい
評価★★★
昨年のノーベル経済学賞を共同で受賞されたお一人シラー教授による近著をおなじみ山形浩生氏が翻訳した書。訳者があとがきで懸念を表明しているとおり、あまりにもストレートやがなストレートやがなもっとひねりなさいひねりなさいひねりなさいなまでに題名通りの著述が続いて辟易とする。
確かに、以前読んだこちらでも主張されていたが資本主義は多くの貧困な国家や国民を豊かにしたのは事実のようだ。だからと言って、なんの反省もなく金融やそこに携わる人が素晴らしいというのは脳天気な発想だろう。