【レビュー№1226】Karajan Brahms The Symphonies [DVD] [Import] (2008)


評価★★★★
カラヤンのブラームス交響曲と言えば数種録音があるのだが、本録画は70年代のおそらくベルリン・フィルとのコンビネーションがベストの時期のもの。
無論カラヤンは曲の間中目を閉じての指揮。かつて、音楽雑誌等では本録画について「あり得ない意図的な後撮りの様なシーンがある」との辛辣な評価を見かけたが、それとてカラヤンのイメージする芸術の発露の一つと思えば、何ら問題無い。
彼は死の直前「自分がどんな風だったか、画像で残らなければ何の意味も無い」と語っていたが、この一連の70年代録画こそその意図が実現されているのではないだろうか。
個人的には特に第2の最終楽章が珠玉だ。整備されたポルシェでアウトバーンを驀進するかのような快感がここにはある。

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