【レビュー№1216】ゼロ
評価★★★
各地の書店での売れ行きも好調で、確かテレ東のモーニングサテライトでのビジネス書ランキングでもしばらくずっと1位だったホリエモンこと堀江貴文氏の近著。
著者がTwitterでしばしばフォロワー達によるレビューツイートをRTしていたので、だいたいどんなことが書いてあるかは予想がついていたが、正直なところ堀江氏も随分丸くなられたなあというのが、読んでみての感想だ。
氏が起業に至るまでの「自叙伝」的な前半部分がおそらく本書の白眉なのだろうが、確かになるほどと思うところもあるが、これとてタレブの言うところの勝者バイアスだと言ってしまえばそれまでではある。
悪くは無い書だと思うが、読んでみてのドキドキ感やキラメキという点では、氏が出所後に行ったインタビュー記録には及ばないと思う。
ただ、個人的には恐らく一般の多くの方と違って、評者は堀江氏に大きな期待をしているので、これからの氏の飛躍をお祈りしたい。