【レビュー№1195】アベノミクスの幻想


アベノミクスの幻想―日本経済に「魔法の杖」はない
評価★★★★
先日の朝生で司会の田原総一朗氏が、本書の一部を引用して話をしていたので、気になって手に取った。
著者はこの界隈の方なら知らぬ方はないであろう著名ブロガーであるが、それ故多くの著者の著書は、ブログ上である意味ネタバレしている話題が多く、失礼ながら過去の著作には辛いレビューをさせて頂いた気がする。だから正直読み始めた時にはさして期待してなかった。
だが、今回は違う。
ブログで見かけた話も無くはないが、いずれもそこから更に掘り下げて書かれてあるような気がするのだ。それは、おそらくは著者の「アベノミクスに対する危機感」がただならぬレベルになっているからではないかと勝手に理解した
アベノミクスで、坂の上の雲をつかむ夢も見られるのかも知れないが、坂の下の泥道に叩き落とされる可能性が少なからずあることを本書は教えてくれる。
願わくば、最終章に示されている様な望ましい対応が、日本経済に対して取られれば良いのだが。

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