イソログ先生絶賛!あるタクシードライバーのおそるべき営業力?

今週ツイッターで流行った話としてあるタクシードライバーの話がある。
やや長文ですが、全文ご紹介します。
(以下引用)

東京ではありませんでした。残念ですが具体的な人、場所、時間帯を伝えてもほとんど意味がないです。

でも少し検索したところ場所異なれどパターンは非常に似ているなと思いました。少しでも参考になるようなところがあればと思います。

また具体的な名前などは公開する以上一応伏字でアルファベットにしておきます。


基本:

紹介したサイト(morningrainさんも別ページを紹介してますね)はそれなりに参考にはなりますがもっとも大事な点が欠けていると思います。それは、


※「流しは左回りが大原則」


ということです。絶対に交差点を右折してはいけない。対向直進車をやり過ごしているうちに対向タクシーにお客さんをさらわれる。


※「交差点の第一車線で先頭に停止する」


これも大事です。お客さんはタクシーを捕まえようと目立つ交差点へと歩いてくる。長い信号を待っている間に反対側からお客さんが横断歩道を渡ってくるし。


※「お客さんはほとんどパターンで生活している」

だから時間帯ごとにどのお客さんを乗せるかしっかりと認識する必要がある。


私は基本的に1時間毎、時間帯によっては15~30分毎に流すパターンが決まっていました。

例えば「午前9時から9時5分の間に●●交差点から××交差点まで北進する」みたいな感じです。

そしてその日にこれはいい、いけると感じたことをすべて日報に書きとめ別の紙に整理しパターン化していきました。


で、思いました。時間帯によって走る目標を定めて流すことが大事だと。目的地点、目標が定まっていないと流せません。で、そうやって目的地点に向かって勢いよく流すと途中で拾えることが多かったです。


平日


3:00~5:00

この時間帯はホストクラブを流していました。風俗の女性がでてくる。だいたい2,300円クラス。歓楽街から少し離れたワンルーム。


5:00~6:30

ホストクラブを流すのに飽きてきて疲れたらラブホテル街の出口から少し離れたところでドアを開放してシートベルトを外して休息。絶対にラブホテルの前で張ってはいけません。露骨で客が嫌がります。客と顔が合えば下手すると喧嘩を売られます。で、だいたいホテルから少し離れたところで男がタクシーを止める。

特に社内で不倫をしているような上司とOLが狙い目です。一旦OLの自宅まで送った後そのまま上司の自宅へ行くというパターンがほとんど。東京の感覚だとOLを横浜でおろした後幕張までいくといった感じ。男のスケベ心にはかないません。こういうときはお金に糸目をつけない。平気で3,4万くらいでる。きっと不倫するときは10万単位で現ナマを用意しているのでしょう。気合入ってます。

OLは同じ服を二日続けて着て出社できません。そんなことしたらたちまちお泊りしたなどと社内でうわさが半日で広まります。だから絶対に着替えるため一旦自宅に戻ります。

不倫するような「できる」男はその辺の事情もわかっている。で、しっかり彼女をタクシーで最後まで送ってあげてから自宅へ戻る。彼女がどこに住んでいようと。


~8:00

ホストクラブからは極端に言えば昼の12時くらいまで客は出てきます。しかしほとんどいないので博打になります。ただ遅ければ遅いほどロングになる可能性は高くなるのですが。

風俗嬢は一日7~10万くらい稼いでいるので平気で1万円くらいまでならタクシーに乗ってきます。

で、だいたい8時くらいまではホストクラブを狙って流していました。


7:00~8:45

driver4649さんのほかの質問を拝見させていただきましたが武蔵野市と三鷹市あたりでもやられているのですか。そのあたりだったらきっと毎日都心へタクシーに乗っている人がいてもおかしくないと思います。

私も朝7時15分前までに近くで待機していればバスに乗らずにわざわざ乗ってくれる某複写機メーカの営業マンの方がいました。それで2500円。

「おいおい、そんなにがんばられても毎日乗るとは限らないぞ!w」とかいいながらありがたくも乗っていただけました。

営業はたいてい月にいくらってタクシー代を使えるようになっている。また営業は営業の大変さがよくわかっているのできっとdriver4649さんのような一生懸命頭を使いながらがんばる人を見ると放っておけないと思いますよ。私もそれはつくづく感じました。

自分がタクシーの営業パターンでこんなことを考えているんだということを乗車したサラリーマンに懇々と説明してみてください。それにたいていは胸打たれ何か自分にできることがあったらしてあげたいという気分になってくれます。もっとも彼らもいつ自分がタクシーに乗ってもおかしくないと思っている人が多いから、しかも多かれ少なかれ今の仕事を辞めてしがらみのないタクシーに乗りたいと思っている人が多いからでしょう。


※まずは一流企業のサラリーマンのようなお金持ちがたくさん住んでいる地区のバス乗り場を重点的に流す。

いくらバスがそのうちこようとお金をバリバリ稼いでいる人はタクシーが来たら「まぁ乗っちゃうかぁw」という気分になります。バス停に並んでいる人の顔をざっと見渡し目があったら絶対に目線を外さない、そのまま後ろのドアを開けてしまう!(いわゆる「吸い込み」)

お客さんは一瞬『ああ~どうしようかぁ』という顔をします。そこをもう一押し。「どうぞ!w」

するとみんなの手前ちょっぴり恥ずかしそうに乗ってきてくれるものです。


※次は電車があまり発達していなくバスしかないような地区。こういうところは道路事情で工事や事故等なにかあるとたちまちバスが著しく遅れがち。お金よりも出勤時間に間に合うことの方が大事ですからどんどん乗って来てくれる。


8:45~9:00

このわずかの時間帯に駅の近くに行くような機会があれば駅を覗きにいきます。すごい勢いでタクシーが捌けていきたいていなくなっていることが多い。迷わず駅に突っ込みます。


ちなみに私の場合駅や空港、ホテルにはめったに入りません。一旦モータープールに突っ込んでしまうと動きが取れなくなる。そんなときに流れが悪くなってその場を去りたくてもできない。そのまま1,5~2時間くらい平気で潰してしまうリスクが大きい。それで乗ったお客さんに「短くて悪いけど~~」なんてなったらしょぼーんん。。です


だからこういうところはピンポイントの時間帯だけを狙います。

ここの客はご存知の通りほぼ近場の官庁街です。


9:00~10:30

官庁街を中心。近くに寄ったら一回だけホストクラブ街を流して拾えなかったら真っ先に再び官庁街へ。


サラリーマンの動態を把握しなければなりません。

彼らは集団で動くことが多い。だから約束事が多い。で、00分とか30ふんとか切りのいい数字に突然動くことが圧倒的です。

ゆえに午前9時、9時30分、10時、10時30分という時間は勝負です。この時間は絶対に外さない。

「交差点の第一車線の先頭」です。


↑ちなみに私の場合先頭につけるため後ろから車が来なければ青信号でも走りません。気味悪いですが道路の真ん中で停止してしまいます。気合入ってます。


また狙った交差点の前では信号に合わせるべく途中で一旦停車し信号に合わせて徐行します。アホみたいに走り回らない。

かといって交差点でドア開けて待つ事はしません。そういうのに乗りたくない客は多い。


10:30~11:00

客足が一旦途切れます。

そうしたら一流ホテルでモータープールのないような普通のビジネスホテルの前で後ろのドアを開けた状態で雑誌「ぴあ」を見てその日のイベントをチェックします。(前述のようにモータープールに入ってはいけないことは大原則です)

この時は客を探しません。第一にやる事はその日のイベントのチェック。客は後ろのドアさえ開けていれば「運転手さんいいですか?」って勝手に入ってきます。たいていは近場の駅です。


11:00~11:30

再び官庁街。


11:45~12:50

百貨店狙いです。なぜか特に12時頃から中年の女性客が百貨店からぞろぞろと乗ってきます。

たいていこの時間帯で3~5本。


13:00~14:00

官庁街です。

とにかくタクシーはバリバリ稼いでいるサラリーマンが乗るものです。

地方郊外の工場なんかにいけるといいですね。


あとサラリーマンとはいっぱいお話をしていろいろ情報を仕入れましょう。

男というものは自慢するのがすき。優越感を満たすのか。気が向けばいろいろ経済情勢のことを教えてくれます。

わたしもこれでいろいろ知ることができました。で、それを株に生かせました。カルソニックニッサンで食べさせてもらった。


タクシーをやるならついでにディトレーダーもやったらいいと思います。タクシーに乗ってくるようなお金をバリバリ稼いでいるサラリーマンから得た情報を集めればすごく価値のある知識の集約になります。

どうせ昼間の時間帯なんかたいていがんばって2万円前後なのでだったら株式市場の動いている午後3時まではネットに張り付いていたほうがいいと思う。

タクシーが本当に稼ぐのは夜。昼間はディトレード。朝と夕方にサラリーマンから市場の情報を仕入れる。


14:30~16:45

休憩。昼食を済ませてぐっすり寝ます。

木陰のある公園の横につけて。


昏々と寝ます。今宵の宴に備えて。


(この時間帯は結局これといった仕事を見つけられませんでした。

郊外で無線待機して工場から官庁街への仕事を取るとか病院待機なんかがあると思いますがどれもいまいちでした。

この後激しい本番がやってくるのだからその前にゆっくり休んだ方がいいと考えてました)


16:55~19:25

官庁街。一気に動き出します。

ここから飲み屋、歓楽街へのパターン。

歓楽街へ行ったあとはその周りの風俗嬢や風俗関係者の多く住んでいる地区に一旦寄った後官庁街へ戻ります。たいてい風俗関係者が流しのタクシーを幹線道路上で待っていて再び歓楽街へ戻されることが多い。めぐり合わなければ官庁街へ。


17:00~21:00

公社や寡占企業などの近くに寄ったらこのあたりを一度だけでも流すことをお勧め。

夜の8時頃でも「ああ~今日の残業が終わった~」といって平気でロングで帰宅したりします。

この時間帯でいきなり1万円台が乗ってくることがある。

C社、J社など。


19:25~20:45

H社の出入り口前にぴったりつけて待機。

H社から出てくる「青色の作業服を着た人」を乗せるため。

そのためにこの時間帯は「絶対に」他の人を乗せません。回送表示にしてお客さんが来ても予約があるからといってすべて断ります。


H社とはエレベーターの管理会社です。昼間はあちこちのセンターが管理していたのを夜間はここで一括して管理点検修理します。

近隣の県まで一括管理しています。よって片道1,5~2万が当然です。

現地で30~1hほどメーターを倒したまま待機し再び乗車してかえります。合計3~5万ほど。

で、午後7時30分ぴったりに出てくることも少なくなかった。おそらく午後5時からその時間までが引継ぎの関係上動けなくてそれまでに溜まった仕事を一気に片付けるのでしょう。

特に雨など天候が荒れた日はかなりの確率ででてきました。


21:00~2:00

ここが大勝負。ここでできなければ回復不可能なダメージを被る。

ただ東京は銀座のルールとかがあってあまり参考にならないでしょう。省略。


でもいえることはやはりサラリーマンは00分、30分に動くということ。何度も歓楽街と住宅地をピストンすることになりますが必ずこの時間に歓楽街に間に合うように走っていました。そのために自腹を切って高速に乗っていました。


下道を走るときも必ず第2車線以上を走る。途中でお客に捕まらないためです。第2車線を勢いよくぶっ飛ばしていたらさすがに捕まえません。

この時間帯よく幹線道路沿いに塾や専門学校、大学のゼミ帰りの女の子や私服の3,4人連れの大学生風の「ガキ」がタクシーを捜していたりしますが目線を合わせず一切無視。

女性の場合幹線道路から奥まった住宅地までくねくねと運ばされることが多い。戻ってくるまでに1時間くらいあっという間に潰れてしまう。心を鬼に。

ガキは貧乏たらしい飲み屋街に連れて行かれることが多い。うるさい。「運転手さんまけてよ~(うるせぇ)」「儲かってる?(おまえらとは単価が違う客を乗せてるんじゃ)」「今までで最高どこまでいったことがある?(話しかけるな)」

往復ビンタになるから効率がよくて儲かるのではと思うかもしれませんがそんなことありません。夜間はロングを高速でビャーーーっと走った方が売り上げが上がる。高速なら20分で1万稼げる。しょんべん臭いのを相手にしてちゃいけません。心を鬼に。


乗せるのはスーツでネクタイを締めたいかにも「トヨタです」「ソニーです」といった感じのサラリーマンに尽きる。この時間帯に乗せられなかったら致命傷。


歓楽街でもミニスカートのおねえちゃんや和服のママとは目線を合わせない。一切無視。ネクタイのスーツを発見した瞬間に第2,3車線から一気にキーッと突撃。


ただスーツ姿のぱっとしないうつむき加減な花のない若い女の子は「いけます」。大会社の社員。特に上司らしい中年のサラリーマンと一緒にいる子だったらほぼ間違いない。

ちょっと遅くなってしまったからということで上司からタクチケを渡され「彼女の自宅までお願いします」。たいていはそれで一気に『ローング!』になる。


銀座だとタクシーの乗車場所が決まっているようなのであまり関係ないかな。医者や大会社の社員がどこのクラブで飲むかほぼ決まっているのでどのクラブからロングが出やすいかだいたいわかる。


医者の場合プロパーと違いタクシーからすると町医者が一番上客。町医者の場合とんでもない田舎で開業していたりすることがあるのでびっくりするようなところまで連れて行かれることがままある。


「●●駅までね」

「お客さんどちらまでいかれるんですか?」

「××だよ」

「ああ~、あそこは綺麗な海もあっていいところですよね。大好きです」

「おお、君わかるかね。じゃあ、もうついでにいってもらおうかな」

「あ、ありがとうございます!!高速使ってもよろしいですか!?」

「ああ、好きなところを走っておくれ」

「ありがとうございます!」(うはwww)


これで当初1000円のはずが一気に2万5千円に(高速代5000円)。その日の売り上げ8万9千円(うふw)


※ロングの帰りは自腹でも高速。必ず無線機のマイクを片手に。高速は高架上なので無線は誰に対しても競り勝ちます。しかも環状なのでよほど反対側でない限りどこでも「5分」!(笑 無線を取ってしまったらひたすら爆走。


12時過ぎあたりから官庁から無線が流れる。税務署関係。必ず取る。決まってロング。


2:00~

このあたりになるとサラリーマンも途切れる。仏の心に戻ります。ミニスカートのお姉ちゃんや和服のままにも優しくなれる。御送宅。


この時間帯あたりからお姉さま方をホストクラブへ送ったりホストクラブから送ったりが始まります。


またお客もぐっと減ってくる。そうしたら「吸い込み」の開始です。

べろんべろんに寄ってへべれけになったサラリーマン(あくまで昼間はバリバリ稼いでいそうなサラリーマン、間違ってもガキを乗せてはいけない)の横におもむろにすうーっと近づき後ろのドアを開けてしまう。すると条件反射的に入ってきます。いわゆる「吸い込み」です。

「どちらにお住まいですかあ」

「横浜。。。」

「横浜ですね!わかりました。じゃあ近くになったらまた声をかけますからゆっくりしていてくださあい!」

「うん。。。」

(うはwwwちょwwおまww)


「あれ、ここどこだあ??」

「お客さん、横浜ですよね?さっきそういわれましたよ」

「え、そうだけど。。あれ、俺タクシーに乗ったのか??」

「ええ、さっきご乗車されてしっかり横浜と仰いましたよ。」

「え、あ、そうかぁ。。悪いねぇ。。お金あったかな。。ぼそっ」

(そんなの知らんがな。うふw)


曜日ごとの特徴:


月曜日

月曜日の午前中は官庁街は外します。会議中。まず出てきません。なんともならない。閑散。


私はこのときだけは病院に入り浸っていました。月曜日の病院は多い。ただ変なドライバーが縄張りにしていたりするので気をつけてください。だいたいモータープールにぐだぐだたむろしているのにろくなのがいない。

で、あんまり病院の雰囲気が悪いので途中で空港に入ることもあった。

しかし空港こそ一番の博打。とんでもないロングもいれば2時間ほど待った挙句「運転手さん悪いけどモータープールまで」(ぎゃ)


土、日

午前5時頃から高級住宅地と無線局の中間地点でひっそりと無線待機。ゴルフ場がでます。いわゆる接待ゴルフ。

だいたいゴルフ場なんて街中にあるわけがない。とんでもない田舎にあるもの。当然昼間のくせにとんでもなくメーターが上がる。おまけにゴルフ中メーター倒したまま待機。そのまま実車で帰還。合計3~4万。もっとも最近は減ったかもしれません。


それを外しても午前中は高級住宅街で無線待機。お金持ちのお嬢様やマダムが百貨店や動物病院、ペット専用のサロンなどあちこちいくのに夕方くらいまで一日中使ってくれます。世の中電車には学校の修学旅行くらいしか乗ったことがないというお嬢様がいます。お父様に公共交通機関に乗ってはいけない、必ず特定のタクシーに乗りなさいと言われてタクチケを渡されています。そういう彼女たちは働かなくても毎月不労所得がうなるほど入ってくる。で、午前中は犬の世話。午後は犬仲間と動物サロンでご歓談とケーキ。そうしているうちに一日が終わる。そうやって一日をお過ごしになられます。


この曜日だけは全く違います。待機が原則。流しません。流しても疲れるだけ。

それでも午前9時頃まではホストクラブから女性がどんどん出てきます。

それ以降はやはりビジネスホテル前でぼーっとするくらいしかなかったです。


午後からは百貨店が基本、あとは時間に合わせてコンサート会場を綿密に回っていました。できるだけ中年から年配の方が多く行かれるような催し物を中心に。まちがってもモーニング娘。とかいってはいけません。いきなり5人以上乗り込もうとしたり乗った後も「どこへ行こうかぁ~~」と延々と話し込みます。おまけに「運転手さあん、●●まで700円でいけますう~~700円までだったらお願いします!w」。。

やはり基本は百貨店でした。1500~2000円単位でコンスタントにでます。中には1,5~2万くらいのロングも。たいていお医者さんの奥さんで旦那さんのタクチケ。


雨の日

この日は通常と全く逆で駅中心です。とにかく駅に慢性的にタクシーが足りなくなります。モータープールに待機することがない(逆にいくら雨でもモータープールの動きが悪かったら入りません)。客を降ろしたところに次の客がすでに待っていたりするので全然途切れず食事を取れないまま夕方になってしまうことも多々あります。げっそり疲れきりますが仕事をやり遂げた充実感とたくさん儲けた満足感は残ります。


台風や大雨

駅か空港です。特に空港は絶対にタクシーが不足しています。場合によっては欠航になるのでとんでもないロングの客がごろごろいます。


自然災害時

台風や大雨で新幹線が止まったときは下道を使わず営業所から高速で一気に新幹線乗り場へ直行。東京なら東京駅か品川駅か。

普段いないとんでもない客が唸っています。


台風で冠水したときに営業所から自腹で高速に乗り一気に新幹線乗り場の駅へ直行。

案の定客が駅から出てきて溢れていてこっちへ向かってワーッと走りよって囲まれる。

「京都へいってくれる?」「いや、こっちは大阪だ!」「運転手さん、おれは広島だぞ!」

結局その中の一人に一本10万で乗せてあげた。


大事故、選挙

飛行機が落ちるなどの大事故や選挙日はマスコミ各社の周りを流す。

常駐待機のハイヤータクシーでは台数が到底間に合わない。おーいい!と手招きで呼ばれます。

そして現場でメーターを倒したままずっと待機。飛行機が落ちたりすると3日くらいそのまま待機になったりします(さすがにきついので無線連絡して他の人に代わってもらったりしますが)

選挙も同じく。マスコミ本社からほんの数百メートル先にあるまさに目と鼻の先にある選挙対策事務所なのになぜかタクシーで直行しそのままそこで延々と現場待機。

総走行距離1,3Kmで1万7千円みたいな訳のわからない仕事になったりします。


あとは保険会社。大災害があったあとは家屋、自動車の全損、半壊などの査定で大忙し。

タクシーが保険会社前にずらっと並びます。

で、夕方まで5,6箇所まわったりします。

私の場合これだけ一本で最高3万5千までいったことがある。


クリスマス時の高級ホテルのディナー

だいたい午後9時前には終わります。とても高揚した気分のお客さんがそのままタクシーで自宅へ帰ろうかとなります。またこの時間帯はまだ長距離が出にくい時間帯。しかもクリスマスあたりは客もなかなか帰るのが遅い。だからこの日ばかりは私も一流高級ホテルのモータープールに入りました。

案の定でした。お医者さんと奥さんだった。午後8時過ぎに1万5千円。


お正月

神社へ。和服なんか着慣れてませんしたまにはということでタクシーに乗ってきます。

どうせこの日は他に仕事なんかないのだからのんびり楽しくやりましょう。


高級住宅街での無線待機

平日の官庁街の流しに飽きると高級住宅街で無線をとっていました。

ハイヤーを雇うなら一日中タクシーを使ったほうがいいという人も少ないないです。

今はGPSで自動配車かもしれません。以前は手動で無線を取っていました。

無線を感知しやすいところで人目につかないようにひっそりと無線待機。すぐに反応できるよう無線番号と現在地をつぶやき連呼。


突然「鉢山町。鉢山町」と無線が。

「1234(自車の仮の無線番号)鉢山町!(←大嘘つき)」。

「了解、1234は鉢山町9-31 NTTコミュニケーションズ鉢山ビル1F 近藤様。2名乗車。1234どうぞ。」

「1234了解。3分!(←これまた大嘘つきw」

「1234 3分了解」


(ばーろー!3分で到着できるわけねぇだろ、いいかげんにしろ<おれ) と毎回のごとく大後悔しながらすっ飛んでいきました。


いまだに無線ならば①高台で②無線の鉄塔が見えるようなところならだれにも競り負けないはずです。ただ事故には注意してください。


中にはエアコンで電圧が下がるからと12Vのバッテリーをもう一機直結させてたり1週間に一度のペースで無線機の感度調整してたりしていた人もいましたが無駄だと思いました。無線局と自車の間で吹かれたらやはり吹き負けます。


※気をつけること

1.女性、特に風俗嬢にたまにコーヒーでも部屋で飲んでいくように誘われることがあります。

絶対に断る。相手のプライドを傷つけないようにうまく丁寧に断る。

下手に誘われていくと部屋の中からとんでもない強面のお兄さんが出てきて詫び料となる。


あと女性が寝込んで起きない場合は警察署へ。婦警さんに起こしてもらいましょう。

絶対に女性に触ってはいけない。つけこまれ会社を巻き込んで慰謝料の問題へ。


世の中人のわずかな落ち度につけこんで小銭を稼ごうとする乞食がごまんといる。


2.タイヤの空気圧を落としてベコベコにすればメーターが上がります。これは絶対にやめましょう。

昼間の短中距離はメーターは変わらないです。影響するほどじゃない。

夜間の長距離は露骨に影響します。1,5万円クラスなら数百円は多く出ます。

しかし夜間の場合乗車場所と降車場所が同じなら乗車賃はまず変わりません。で、深夜乗る人は乗り慣れているので料金が異なればばれます。詐欺になる。


前述のように私はこのように自分の仕事をパターン化させていました。

当初は皆にバカにされこてんぱんにいわれました。しかし3ヶ月後には従業員2000人で一桁の営業成績を叩き出しました。しかしそれ以降も途中数回二桁になった程度であとはずっと一桁を維持し続けました。一度だけ1位になったこともあります。


平日は6万円台。木、金曜日は7万円台。土曜日は4万5千円。日曜日は4万円ぎりぎりくらいでやっていました。

またバイトで夜勤したときも午後5時から午前5時までの間で平気で6~7万円売り上げていました(もともと私は夜間が強かった。得意でした。なぜか昼間が弱い。がんばったけどもっと上が何人もいた)


おそらく私が東京でやればもっとやれると思います。


あとでまた思い出したことが出てきたらいわしに書き込みます。

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