いよいよタレブの「ブラックスワン」が邦訳出版されます。


原著出版からはや2年。いよいよ注目のタレブの「ブラックスワン」(上下2巻)が、今週19日から邦訳出版開始の予定となっている。当ブログののブログ名もそちらからいただいていることもあり、当然(笑)アマゾンに予約済みではあるが。
これから、半年くらいは他の読書はできないだろう、みたいな覚悟で望むつもりではある(爆)。

(以下はアマゾンの説明欄コピペ)

内容紹介
■人間には不確実性を扱えない根本的欠陥があることを解明!
原書が刊行されたのは2007年4月。前著『まぐれ』同様、発売直後から、人間の思考プロセスに潜む根本的な欠陥を、不確実性やリスクとの関係から明らかにして、経済・金融関係者の話題をさらった。さらに、「サブプライムローン危機」が発生すると、「誰一人予想もしなかったインパクトのある事象」が起こる原因を原理的に明らかにした書として爆発的に読まれ、全米で150万部超の大ヒットを記録している。

■「ブラック・スワン(黒い白鳥)」とは何か?
むかし西洋では、白鳥と言えば白いものと決まっていた。そのことを疑う者など一人もいなかった。ところがオーストラリア大陸の発見によって、かの地には黒い白鳥がいることがわかった。白鳥は白いという常識は、この新しい発見によって覆ってしまった。
「ブラック・スワン」とは、この逸話に由来する。つまり、ほとんどありえない事象、誰も予想しなかった事象の意味である。タレブによれば、「ブラック・スワン」には三つの特徴がある。一つは予測できないこと。二つ目は非常に強いインパクトをもたらすこと。そして三つ目は、いったん起きてしまうと、いかにもそれらしい説明がなされ、実際よりも偶然には見えなくなったり、最初からわかっていたような気にさせられたりすることだ。

■世界の見方を変える書
私たちは自分で思っているほど実際には物事をよくわかっていない、とタレブは言う。彼はそんな現象を長年研究してきた。私たちはどうでもよくて取るに足らないことにばかり気をとられてしまう。そして相変わらず重大な事件に虚をつかれ、そんな事件が私たちの世界を形づくっていく。
本書でタレブは、私たちにはわかっていないとわかっていることのすべてを語る。「ブラック・スワン」に立ち向かい、それを利用できる驚くほど簡単な方法を提示する。本書の衝撃的な内容を読めば、世界の見方は一変するだろう。

■上巻の内容
上巻の第1部「ウンベルト・エーコの反蔵書」は、私たちが歴史上の事件や今の出来事をどう見るか、そんな私たちの見方にはどんな歪みが現れるかを具体的な事例をもとにして論じる。さらに、第2部「私たちには先が見えない」において、まずは私たちの予測の成績について見ていく。以降は下巻へ。

著者について
著者:ナシーム・ニコラス・タレブ(Nassim Nicholas Taleb)
文芸評論家、実証主義者にして、非情のデリバティブ・トレーダー。レバノンでギリシャ正教の一家に生まれる。ウォートン・スクールMBA修了。博士号はパリ大学で取得。トレーディングを行うかたわら、ニューヨーク大学クーラン数理科学研究所で7年にわたり確率論のリスク管理への応用を(客員教授の立場で)教えた。現在はマサチューセッツ大学アマースト校で学長選任教授として不確実性科学を研究している。前著『まぐれ』は世界30ヵ国語に翻訳されたベストセラーである。主にニューヨーク在住。

訳者:望月衛(もちづき まもる)
大和投資信託(株)審査部。京都大学経済学部卒業、コロンビア大学ビジネススクール修了。CFA、CIIA。投資信託等のリスク管理や金融商品の評価・分析に従事。訳書に『まぐれ』(ダイヤモンド社)、『ヤバい社会学』、『ヤバい経済学』(東洋経済新報社)、『ヘッジホッグ』(日本経済新聞出版社)等がある。

(引用終わり)

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