インテル戦略転換
春山さんや池田信夫氏がかねがねおすすめされていた「インテル戦略転換」を読了した。
(以下は、小生のアマゾンレビューまま)
現代にも通用する一冊、すべては「インテル入っている」から始まった
本書が現代にも通用するのは、原題になっている"Only the Paranoid Survive"(あれもこれも心配しすぎる人のみが、生き残ることができる。)を著者が愚直に実践したからであろう。
お持ちのパソコンにおそらく"Intel Inside"(インテル入っている)のシールが貼ってあると思うが、そのキャンペーンが遠因となって生じた(と著者が判断している)ペンテイアム・プロセッサー不良品騒動が冒頭紹介され、そこから「あれもこれも心配しすぎることがいかに重要か」ということが、手を変え品を変え説明されている。
著者は「中間管理職は経営が命じたことを黙々と遂行することが重要だ。しかし、経営は現場の生の情報にうといので、彼等がもたらす情報(ノイズと表現している)を積極的に耳にすることが重要だ。」と述べている。
金融危機後の現代、「ノイズ」に対する「あれもこれも心配しすぎること」の重要性は、ますます高まってきていることだろう。
1996年の作だというのに、現代にも通用する部分を大いに有するビジネス書として、ご一読をおすすめする。